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イザベル ロサーダ
ソニーマガジンズ
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(2002-03)
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私は20代から30代半ばまで、いわゆる「セミナーおたく」「ワークショップおたく」でした。
心理系を中心にいろいろなセミナー・ワークショップに参加することが何よりも好きだったのです。その中には速読や願望実現など能力開発系もありましたが、多くは「自分探し」「自己啓発」にかかわるものでした。
ただし、宗教系やいわゆる自己啓発セミナーと呼ばれる、勧誘が義務となるようなセミナー・ワークショップは注意深く避けていました。
本書は、人生に行き詰まりを感じ始めていた26歳の女性が、自己啓発セミナーに友人の強い勧めで参加したのをきっかけに、さまざまなセミナー、ワークショップに参加した経験を、まとめたものです。
最初の自己啓発セミナー(本書では「自己洞察セミナー」と表現されていますが、内容からして、日本ではestやライフスプリングなどとして知られているものに近いと思います)に始まり、紹介されているセミナー・ワークショップの数は14。
太極拳や占星術、腸内洗浄療法に前世療法など多岐にわたります。また、私も15年ほど前に出会ってかなりはまっていたNLP(神経言語プログラミング)のセミナーの体験も紹介されています。
日本でも自己啓発セミナーやそれに類するセミナー・ワークショップの体験本はいくつか出ています。ただ、それらの多くが暴露本の性格があり、なんとも暗い印象なのですが、本書はなんとも明るいのです。
自分自身からも一歩距離を置いて冷静に観察はしているのですが、冷めた意識ではなく、セミナーやワークショップで感動し、泣き、笑い、怒る著者の姿が描かれています。
といって、紹介しているセミナーを一方的に賛美したりするものでもなく、あくまでも、一歩距離を置きながら、面白おかしく書いてくれているのです。
「セミナー・ワークショップおたく」になってはまってしまっている人が、そんな自分を見つめなおすきっかけになってくれる本です。
また、「自分探し」、「スピリチュアル系」のセミナー・ワークショップを気嫌いしている人にとっても、気楽に読める本です。
何かの理論を学ぶのではなく、本書で紹介されているようなセミナー・ワークショップは自分の心と身体をある意味差し出して扱うワークショップは、かなり激しい体験になります。
だからこそ毀誉褒貶も激しくなります。
はまるのでもなく、毛嫌いするのでもなく、ほどよい距離感を保つためには、本書のような本を解毒剤、免疫剤として使うのはいいのではないでしょうか。
元セミナー・ワークショップおたくであり、自己啓発セミナーに近いところにあるNLPやコーチングに携わってきている人間である私からお勧めします。
さて、本書の中から著者が数多くのセミナー・ワークショップの中で学んだことを一つ紹介して終わりにしましょう。
この学びは、NLP(神経言語プログラミング)をその創始者の一人であるリチャード・バンドラー氏に学んだ1週間セミナーで聞いたという言葉です。
著者は「パンドラーの次の言葉を聞けただけでも、一週間セミナーに通った甲斐はあった」と書いています。
「学びについて話しましょう。生涯にわたる学びの秘訣とは、他人と自分を比較するのをやめることです。競争相手は自分しかいない。毎年、どうしたら学びの能力を二倍にできるかを問い、自分の学習プロセスを注意深く観察しなさい。何を知りたいのか探りなさい。知りたいことがわかったら、本を読んではいけない。表に出て探索するのです。」
結論はセミナーやワークショップに参加しなくても、学びはできるということのようです(爆!)