宇都出ブックセンター

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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
JUGEMテーマ:読書


数年前、テレビのゴールデンタイムのコマーシャルを、消費者金融会社が席捲していた時期がありました。(今はグレー金利の撤廃で見る影もありませんが。。)「たまにはババーンと」と、消費者金融からの借金で旅行に行くことを暗に勧めているコマーシャルに、唖然としたものです。

お金自体が商品となっている消費者金融というサービス。資本主義が行き着くところまでいっているなあと思いました。その裏側というか表側というか、反対側というかそのものであるのが、華やかなイメージに彩られるインベストバンク(投資銀行)やファンド会社。

ロバート・キヨサキの『金持ち父さん・貧乏父さん』では、「お金に働かせる」ことが提唱されましたが、その裏側には、消費者金融の利子を返済するために働く、「お金に働かせられる」人の存在が必要です。

富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる。そんな格差社会を象徴するものでした。


本書は資本主義のもっとも先鋭化した国であり、格差社会がもっとも進んだ国であるアメリカの現状を具体的にレポートしています。

民営化、自由化のかけごえのもとに進んでいく容赦ない格差社会の現実。

貧しい人がターゲットになった「サブプライムローン」。貧しいがゆえに、高い金利となり、ますます貧しくなっていく。そして、貧しさゆえに、軍隊に入らざるをえない選択肢。

そこには、システムとして格差社会が進んでいく姿が描き出されています。

ふと、立ち止まってみると、何か世の中がおかしいことに気付きます。

働けば働くほど忙しくなる仕事。競争がさらなる競争を呼び、自らの首を絞めていく。

競争の中でどんどんと巧妙になるマーケティング、セールス、そして「偽装」。

私自身、投資信託という金融商品のセールス・マーケティングにたずさわった経験があります。私を含め、われわれはどこに向かっていくのでしょう? 

いつのまにか、資本の運動の中に巻き込まれてしまっている自分がいます。

銀行をやめ、出会ったコーチング。結局はそれぞれの人が「どう生きるか?」。自分には最も大事な、究極のことを扱っているものに見えました。今もそう思っています。

しかし、そのコーチング自体、ひとつの商品・サービスとして資本の運動の中に組み込まれています。コーチングを教えることがビジネスとなり、私自身、そのビジネスにかかわることで、自分の生計を維持してきました。

コーチングの資格というものも生まれ、資格を持った人、持っていない人を生み出しています。それにはもちろんプラス面もありますが、もろ手を挙げて喜べない自分がいます。

という、状況の中で私はどう生きるのか? 結局はコーチングに戻ってくる気もします。

自分の価値観を尊重して自らの生命エネルギーを最大限に輝かせ、視点・行動を自ら選択し、人生の主人公として生きる。さらに、好きなこと、嫌いなこと、得たいこと、避けたいことを問わず、すべてを受け入れ、フルに経験し、この人生を味わい深く生きる。

いつかは死ぬ人生。それしかないのではないか。

こうしている今も、私は生きている。化石エネルギーを使い、多くの人の労働の恩恵にあずかり、他の生命をいただきながら。

なんだか、シリアスな書き込みになりました。

朝起きられればありがたいし、うまいものを食えれば幸せだし、気持ちよく便が出れば快適なのに。

うーーん。


| 宇都出雅巳 | ビジネス | 13:25 | comments(3) | - |
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州二さん、リンダさん

大変遅ればせですが、コメントありがとうございます。

ここ数カ月、コーチングをはじめ、仕事をあまりせずに過ごしており、このブログも書くのはもちろん、読むのもさぼっておりました。

この本について書いてから、これまでの間に、富めるものの一つの象徴でもあったアメリカの投資銀行(証券)、商業銀行が相次いで破たんや資本増強に追い込まれていますね。

資本主義が行き着くところまで行ったというところでしょうか。それともさらに先にあるのでしょうか。

金融不安、そして世界恐慌への道が言われていますが、自分の体や心をまずはしっかり保ちつつ、今日1日を楽しく生きていきたいと思います。
| まさ | 2008/10/01 2:11 PM |
マサさんへ

大変、大変ご無沙汰しております!基礎コースでご一緒させていただきましたリンダと申します^^
今回のレビュー拝読いたしました。僕も、

>朝起きられればありがたいし、うまいものを食えれば幸せだし、気持ちよく便が出れば快適なのに。

にとても共感しています。

いかに、この当たり前だけど本当に有難いことに日ごろ感謝の気持ちが抱けるか、じゃないかと思います。

心臓一つとってみても、意識の上ではどんなに悩み苦しんでいても動き続けてくれています。けなげに・・・

それと、あの船井幸雄さんが常に仰っている、
「世の中は常に良い方向へと生成発展している。」
ということを信じたいと思っています。

これからもレビューを楽しみにしています!!

リンダ

| リンダ | 2008/08/13 9:25 AM |
ありがとうございます。
| 州二 | 2008/08/13 8:10 AM |









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