宇都出ブックセンター

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普通にいられる、生きられるのはすごいこと
天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉
朝日新聞出版
¥ 735
(2008-10-10)

 比叡山の約7年かけて行う千日回峰行を2度も行った、酒井雄哉さんの話をまとめたもの。

「一日一生」というシンプルなタイトルも手伝ってか、かなり売れた新書です。

うちの奥さんが新聞広告を見て興味を持ち、1年近く前に図書館に予約していて、先日ようやく借りられてきたので、私も読んでみました。

大きな字で、難しい話は全くなく、酒井さんが子どものころや千日回峰行で体験したことが語られるばかりです。

何か気の利いたことが書いてあるわけでもなく、えらそうに千日回峰行を語るわけでもなく、ほんと普通です。

でも、こんな普通なのがすごいというか、あまりないんですよね。

何か普通のことでないように語る、特別なことのように語る。そういう風潮というか、それこそ普通の人であれば、ついついそう語ってしまいますから。

千日回峰行にしても、ラーメン屋さんがラーメンを作ることと同じだと語られます。
「二度の千日回峰行を経てどんな変化がありましたか」とよく聞かれるけど、変わったことは何にもないんだよ。みんなが思っているような大層なもんじゃない。行が終わっても何も変わらず、ずーっと山の中を歩いているしな。「比叡山での回峰行」というものでもって、大げさに評価されちゃっているんだよ。

戦後、荻窪の駅までラーメン屋をやってたことがあるんだ。今でも材料あったらチャッチャッチャッて作っちゃうよ。今と同じですよ。朝起きて、仕込んで、材料買いに行って、お昼にお店開けて、夜中に店閉めて、寝て、六時ごろに仕込みして。くるくるくる……。もしここに屋台あったらラーメン屋のおやんじだな。形は違うけどやってることは同じなんだよ。
腹がすわって、淡々と毎日を生きている姿が本書から感じられます。
自分の身の丈に合ったことを、毎日毎日、一生懸命やることが大事なんじゃないの。
こういわれると、スッと全身の力が抜けていきますね。
| 宇都出雅巳 | 宗教 | 15:09 | comments(0) | - |
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