宇都出ブックセンター

本が大好きな宇都出雅巳(まさ)が、本の紹介をしています。
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翻訳とは何か
 これまでに、共訳も含めて2冊の本の翻訳をしました。

自分としては、翻訳はけっこう好きで、そのほか、セールスやコーチング、NLP、ソリューションアプローチののマニュアル、セミナーテキストなどかなりの数の翻訳を引き受けてやってきました。

翻訳は、通常の読書とは全く違うレベルでの理解が求められ、けっこう大変ですが、翻訳しながら、まるで自分自身が著者になっているかのような瞬間がたまらなく心地よくやめられません。

また、自分は情報はだれでも広く伝わるようにしないと気がすまない性格で、その意味でも、英語が得意でない人に情報を伝えるサポートをするということで、翻訳という仕事にやりがいを感じるところがあります。

今も、あるコーチングのマニュアルの翻訳を頼まれて行っています。

自分の本をちょうど書き終わった直後ということもあり、自分自身でゼロから原稿を書かなくていい気楽さを感じますが、なんとも理解不能な言葉、文章などにぶちあたると、自分でゼロから文章を書くことの気楽さも同時に感じます。

自分は翻訳は本職ではなく、副業の位置づけですが、翻訳についてもっと知りたくなって、本書を手に取りました。

読んでみて、期待以上のしっかりした本でした。

まずは、そのテーマのが必要かつ十分であること。

目次を挙げてみると、

 あじめに 真夜中の電子メールとアマゾンの蝶々
 
 第1章 翻訳とは何か

 第2章 歴史のなかの翻訳家

 第3章 翻訳の技術

 第4章 翻訳の市場

 第5章 翻訳者への道

 第6章 職業としての翻訳

 終わりに 文化としての翻訳


そして、文章が非常に読みやすく、そして中身が詰まっています。

翻訳という仕事を通して、数多くの文章と格闘してきた経験が、こういった文章を可能にしているのでしょう。

第1章の「翻訳とは何か」では、ヘーゲルの『精神の現象学』の二つの翻訳例をガ具体的に挙げて、翻訳とは何かの本質をあぶりだしています。

そして、第3章の「翻訳の技術」とともに、自分自身が翻訳をするうえで、「なるほど」と思うこともたくさんあり、これまで悩んできたことがスッキリ晴れました。

英文和訳と翻訳の違い、訳語との統一の問題など。。

そんな本書の著者が「ただひとつしかない」という翻訳の秘訣は……
 「完成度の高い日本語で書くようにつとめること」

当たり前といえば当たり前ですが、確かに「なるほど!」です。
これが翻訳の秘訣であり、大原則である。翻訳にあたっては、この大原則を肝に銘じておくべきだ。日本語としての完成度を高めようとつとめていれば、自然に原文の読みや理解が深くなり、正確になる。
本書を通じて、翻訳という仕事の大変さ、そして面白さがあらためてよくわかりました。

また、何か1冊、本の翻訳をやってみたくなりました。




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