宇都出ブックセンター

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脳の働きと生き方・考え方・コミュニケーション
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
池谷 裕二, 糸井 重里

2002年6月の発売以来、増刷を重ねているベストセラーです。

私は発売当時にサラッと立ち読みしただけで終わっていましたが、最近、池谷裕司さんの『進化しすぎた脳』を読んで、改めて興味を持ったので買って読んでみました。

確かにこれは面白いですね。さすが、相手の糸井重里さんが、絶妙の質問・展開をして、日常の生き方、考え方レベルにまで話を落としています。しかも、二人の対話の中から、いろいろな気付きや発見が生まれてくる様子が、とても刺激的です。

「頭がいい」ってどういうことか、たくさんの視点から考えさせられます。
読めば、自分の頭、脳について、親近感や愛情が湧いてくること間違いありません。

また池谷さんは

「人間の認識は、感性も含めて記憶の組み合わせですから。」


とさらって言ってのけます。続いて紹介されるのが、「ニンジンを見たときに反応する神経細胞」の研究。その研究から、人間はいろいろなパターンを組み合わせることで、ニンジンを認識することが推測されたというのです。

私にとっては、目からウロコだったので少々長いですが引用すると

「おなじ視覚情報が入ってくるにも関わらず、認識するためのパターンの組み合わせが違う。だからそれぞれの人の見方に個性が出るわけだし、創造性が生まれる。
 そう思うと、日常生活においていかに新しい視点を加えることが大切かということがわかります。新たなパターンをひとつ入れるだけで、統計学的に言ってかなり任しくの組み合わせ数が増えますから。」

同じモノをみていても、人によって違う、とはよく言われますが、脳の認識処理にまでさかのぼって説明してもらうと、よく分かるし、さらなる希望も生まれますよね。

コーチングにも参考になる話がとても多いですね。

「生きることに慣れてはいけない」


など、コーチングの本質とでもいうべき「好奇心」につながってきます。

そしてもっと面白いのが、池谷さんの頭。
彼は九九を覚えられなくて、今も九九で計算しないそうです。
ある意味、記憶が苦手な人なんです。かなり変わった脳の使い方を
していると思います。

だからこそ、こういう研究ができるのかもしれません。

人間の多様性と可能性に楽しく気付かせてくれるいい本です。
| 宇都出雅巳 | - | 11:14 | comments(0) | trackbacks(1) |
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